今回は、景気ウォッチャー分析の現状判断DI(方向性)を使って、月ごとに景況感に違いがあるかどうかを調べてみたいと思います。
まずは、read.csv関数でデータをR言語に読み込ませ、summary関数でどのようなデータなのかを確認しましょう。
このようなデータです。合計というのが全体の景況感です。平均値は、45.33です。
数値データをカテゴリーデータに変換します。breakという名前でデータの区切り位置を設定し、labelsという名前でそれぞれカテゴリーの名前を設定し、cut関数で数量データをカテゴリーデータに変換します。合計の数量データをカテゴリーデータに変換します。
40以下の超不況は35ケ月、40より上50以下の不況は109ケ月、50より上の好況は53ケ月あったことがわかります。このデータと月のデータでクロス表を作成します。table関数です。
どうでしょうか。。。ちょっと月ごとに景況感が違うか判断がつかないですね。。しかも、度数が5以下のところが大半でカイ自乗検定を使うのはダメなような気がします。
3か月ごとに集計しましょう。
1月-3月が、超不況:12、不況:25、好況:14
4月-6月が、超不況:10、不況:28、好況:12
7月-9月が、超不況:4、不況:34、好況:10
10月-12月が、超不況:9、不況:22、好況:17
です。
matrix関数で行列を作成します。
これを、chisq.test関数で検定します。
p-value = 0.1807 > 0.05 なので帰無仮説(月と景況感は関係がない)を棄却できません。
月によって景況感に違いはないようです。