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政府統計の総合窓口のデータや、OECDやUCIやのデータを使って、Rの練習をしています。ときどき、読書記録も載せています。

貴金属流通統計調査の分析2 - 各需要の比率を計算する。

今回は、金の各需要の比率を計算しようと思います。

まずは、CSVファイルのデータをread.csv関数で読込みます。

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どのようなデータか全体表示します。

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元のデータファイルには、「その他」の項目もありましたが、このブログの分析では除外しています。なので、各需要の比率といっても実際の比率ではなく、あくまでもこのブログ内での比率になります。

年と月の列は計算にいらないので、年と月の無いデータフレームを作成しましょう。

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gold[ , c(-1,-2)] としていますが、gold[ , c(3:8)]としても同じですね。

各行の合計値を計算します。apply関数とsum関数ですね。

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この合計値の推移をグラフにしてみましょうか。plot関数を使います。

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全体としては右肩上がりですね。金の需要は増えているということですね。

本題に戻りまして、比率を計算しましょう。

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こうして比率を見ると、電機機械が6割程度で、歯科医療と宝飾が2割弱、メッキが5パーセント前後、美術工芸品が1~2パーセントぐらい、メダルはほとんど無視していいぐらい、ということがわかります。

この比率の推移をグラフにしましょう。for構文とplot関数を使っていっぺんに作成します。

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for (i in c(1:6)) が i を1から6まで繰り返しますよ、という意味です。
{ と } で囲んだ部分、plot(goldP[ , i], main=colnames(goldP)[i], type="b" を繰り返す、っていうことですね。type="b" でグラフのタイプをプロットとラインの両方にしています。そうしてできたのが下の図です。

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宝飾の比率が高まっている感じですね。歯科医療や美術工芸品、メッキは低下気味、電機機械は横ばいという状態です。

今回は各需要の比率を計算しました。