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政府統計の総合窓口のデータや、OECDやUCIやのデータを使って、Rの練習をしています。ときどき、読書記録も載せています。

各地の気温と降水量の分析3 - 寒暖差および、最大降水量と最小降水量の差を求める。

今回は各地の寒暖差及び、最大降水量の差を求めようと思います。

まずは、R言語にデータを読込みます。read.csv関数を使います。データを読み込んだら、summary関数でデータの基本記述統計値を表示しましょう。

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前回は各地の平均気温、最高気温、最低気温、年間降水量、最大降水量、最小降水量をapply関数とmax関数およびmin関数を使って作成しました。

作成手順は割愛して、結果だけを表示するとこうなります。

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あ、年間降水量だと数値が大きくなってしまうので、平均降水量というベクトルを作成しましょう。

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最大降水量、最小降水量は以下のようになります。

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鹿児島は最大降水量は452ミリ(月間)で最小降水量は71ミリですから雨の降る月と降らない月では差が大きいですね。

以上は前回の分析でした。今回は寒暖差と降水量差を計算してみましょう。

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寒暖差が大きいのは札幌、長野、山形、盛岡と北のほうの都市ですね。降水量差が大きいのは鹿児島、宮崎、熊本と南のほうの都市ですね。寒暖差と降水量差は逆相関の関係になっているようですね。plot関数で散布図を描いてみましょう。

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一番左のプロット、寒暖差が12℃、降水量差が約150ミリの点は沖縄ですね。

試しに沖縄を除外して散布図を描いてみましょう。沖縄は47番目の要素なので、V寒暖差[-47]とすれば沖縄を除外できます。

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逆相関という感じですね。cor.test関数で相関係数とその相関が有意かどうかの検定をしましょう。

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沖縄も含んだ場合には、相関係数は、-0.4146364で、p-value = 0.003759 < 0.05 ですから、有意に逆相関です。

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沖縄を含まない場合には、相関係数は、-0.666116で、p-value = 4.362e-07 < 0.05 ですから、有意に逆相関です。逆相関の度合いが高まっていますね。

これまでに作成した平均気温、最高気温、最低気温、寒暖差、平均降水量、最大降水量、最小降水量、降水量差の8つのデータを結合して新しいデータフレームを作成しましょう。data.frame関数で作成します。head関数で始めの6行を表示しています。

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こうしてデータフレームを作成すると、cor関数で相関マトリックスが作成できます。

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寒暖差は他のデータとは全てマイナス相関ですね。plot関数で散布図マトリックスが作成できます。

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このような散布図のマトリックスができます。