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政府統計の総合窓口のデータや、OECDやUCIやのデータを使って、Rの練習をしています。ときどき、読書記録も載せています。

消費動向調査の分析6 - R言語のaov関数とTukeyHSD関数を使って、どの年が有意に違うのかを調べる。

 

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 の続きです。

前々回の分析で消費者態度指数は年毎に平均値が有意に違うことがわかりました。そこで今回は、どの年の平均値が有意に違うのかを調べてみましょう。

方法は、aov関数とTukeyHSD関数を使います。

早速やってみましょう。

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aov関数の結果をanova_modelという名前のオブジェクトにして、これをTukeyHSD関数で処理すると結果が出てくるのですが、年の数が多すぎでどれがどれだかわからないですね。。

もう一工夫しましょう。

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TukeyHSDの結果をオブジェクトにしてstr関数で構造を調べてみました。これはリストですね。Yearという名前の120行4列のマトリックスです。

そして、4列目のp adjがp値なので、このp adjで小さい順に並び替えればいいですね。

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まず、as.matrix(HSD_result$Year)でリストの1要素($Year)をマトリックスに変換します。さらにそれをas.data.frame関数でデータフレームにしました。

これで、p adjが0.05より小さいものを表示すればいいわけです。dplyrパッケージのfilter関数とarrange関数を使いましょう。

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変数名が p adjのようにスペースがあると上手くいかなかったので、p_adjに変更してからfilter関数とarrange関数を使ったのですが。。肝心の何年と何年の差が有意に違うのか、という行名が表示されていません。

行名も変数に加えましょう。

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Year_Pairとう名前で変数を作りました。

これで再度、先ほどのコマンドを実行します。

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0.05 よりも厳しく 0.01 よりも小さいデータだけにしたのですが、それでも60ぐらいありました。ここには上位のデータだけを表示しました。

2008年と2004年が一番違いがあります。以下、2008年と2005年、2008年と2006年などと続きます。

今回は以上です。