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政府統計の総合窓口のデータや、OECDやUCIやのデータを使って、Rの練習をしています。ときどき、読書記録も載せています。

梅雨入り・梅雨明けデータでクロス表分析3 - 梅雨入り・梅雨明けの時期は昔と今で変っているのか?

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今回は、梅雨入り・梅雨明けの時期が昔と今で変っているのかを調べたいと思います。

前回と同じく、R言語を使います。まずは、read.csv関数でデータを読み込みます。

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読み込んだデータをsummary関数でどんなデータかを表示しました。

今回使うデータは、「年代」と「入りの時期」「明けの時期」です。

年代は20年ごとにグループ化しています。入りの時期、明けの時期の「早い」「遅い」は平年と比較してです。「昔のほうが梅雨入りが早かった」「昔のほうが梅雨明けが遅かった」などの関係性があるのかないのかを調べます。

早速、年代と入りの時期でクロス表を作成します。table関数ですね。

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3行目の「同じ」を削除したクロス表を作成します。

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入り年代[-3, ]と-3で3行目を削除しています。

それでは、この「入り年代2」のクロス表をカイ二乗検定します。関数はchisq.testです。帰無仮説は「梅雨入りの時期と年代は関係がない」ですね。

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「カイ自乗近似は不正確かもしれません」と表示されました。度数が5以下の組み合わせが3つもあったからですかね。なので、フィッシャーの正確確率検定をしたいと思います。fisher.testが関数です。

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p-value = 0.1427 > 0.05 ですから帰無仮説を棄却できません。

つまり、年代と梅雨入りの時期は関係ないです。

このような手順で、年代と梅雨明けの時期もやってみました。

クロス表はこうなりました。

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3行目の「同じ」を削除したクロス表を作り、フィッシャーの正確確率検定をしてみます。

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p-value = 0.5642 > 0.05 ですから帰無仮説を棄却できません。

つまり、梅雨明けの時期と年代は関係ない、ということですね。

時代が変わっても梅雨入り・梅雨明けという自然の営みは変わらない、ということですね。