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政府統計の総合窓口のデータや、OECDやUCIやのデータを使って、Rの練習をしています。ときどき、読書記録も載せています。

農業経営統計調査分析1 - 水田作経営の稲作、麦類、豆類の規模の比率に変化はあったか?

e-stat.go.jpのページを見ていたら、新着統計のコーナーに、農業経営統計調査というのがありました。クリックすると下のような画面になりました。

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本調査は、毎年、農業経営体の経営収支を調査し、~~~とのことです。経済関係の統計は目にする機会が多いですが、このような農業関係の統計ってなかなか目にする機会がないように思います。面白いかもしれない、とクリックしてみました。

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この画面からさらに長期累計[19件]をクリックしてみると。

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このように、水田作経営や、畑作経営などのカテゴリーに分けられているようです。

とりあえず、1の水田作経営の全国のEXCELを開いてみました。

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このようなファイルでした。平成16年から平成28年までのデータでした。この中の作付規模で稲作、麦類、豆類、うち大豆というデータに着目して、分析してみようと思います。とりあえず、このエクセルから、こんな感じでcsvファイルを作ってみました。

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このファイルをR言語で読込みます。

read.csv関数を使います。読み込んだら、summary関数で平均値や4分位値を表示します。

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平成16年の稲作99.0、麦類13.0、豆類9.0の作付面積の比率が、平成28年には稲作142.5、麦類18.1、豆類12.3に変化しています。これは有意な変化といえるのでしょうか?カイ自乗検定で検証してみます。

まず、年の列(1列目)を削除して、平成16年(1行目)と平成28年(13行目)だけのマトリックスを作成します。

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これをカイ自乗検定、chisq.test関数で検証します。

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p-value = 0.9908 > 0.05 ですから平成16年と28年で作付面積の比率に有意な差はないことがわかりました。