今回は、前回に引き続き、農業経営統計調査から野菜作経営についてのデータを分析してみようと思います。
野菜作経営のファイルを開いてみました。
このようなデータです。このうちの露地野菜の作付規模で果菜類、葉茎菜類、根菜類と3種類の統計があるのでこれを使って分析してみましょう。
まずは、このようなcsvファイルを作りました。
パッと見た感じでは、果菜類、根菜類の作付規模は変わっていませんが、葉茎菜類は規模が増えていますね。これは有意な差なのかどうか?検定してましょう。
あ、その前に果菜類、葉茎菜類、根菜類ってなんなんでしょうね?
のサイトによると、
果菜類は、果実を主に食べる野菜のことで、ピーマン、サヤエンドウ、スイートコーン、ナス、スイカ、メロン、カボチャ、トマトなどの野菜だそうです。
葉茎菜類は、葉・花・茎を食べる野菜のことで、タマネギ、ホウレンソウ、コマツナ、ブロッコリー、カリフラワー、アスパラガスなどだそうです。
根菜類は、地下部より収穫ができる根・茎を食べる野菜のことで、大根、カブ、ニンジン、ジャガイモなどのことを言うそうです。
メロン、スイカも野菜なんですね!
本題の戻りまして、作成したcsvファイルをR言語にread.csvファイルで読込み、summary関数で表示してみましょう。
平成16年と平成28年のデータだけにします。平成16年は1行目、平成28年は13行目ですから、yasai[c(1,13), -1]でそのようになります。-1 というのは、年のデータ(1列目)はいらないからです。
できましたね。この2 x 3の表をカイ自乗検定します。
p-value = 0.6862 > 0.05 ですから帰無仮説を棄却できません。この場合の帰無仮説は、「年と各野菜類の作付規模の比率は関係が無い」です。帰無仮説を棄却できないので、葉茎野菜の作付規模の比率が、平成16年と28年で有意に違う、ということはいえないとなります。パッと見た感じではかなり葉茎菜類の人気が高まっているように見えたのですがね。。