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政府統計の総合窓口のデータや、OECDやUCIやのデータを使って、Rの練習をしています。ときどき、読書記録も載せています。

都道府県別の老人福祉費と児童福祉の分析2 - グラフにしてデータの分布形状を確認する。

 

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 の続きです。前回は都道府県別の10年間の平均値をtapply関数を使って算出しました。

せっかくなので、グラフにしてどのようなデータ分布なのか見てみます。

まずは、いっぺんに三つのグラフを描く関数を作ります。

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小さい順に並べたグラフ、ヒストグラム、箱ひげ図をいっぺんに描きます。

赤い線で平均値、青い線で中央値を表示します。それでは老人福祉費を見てみます。

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金額の大きい複数の都道府県があることがわかります。

次は児童福祉です。

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社会福祉費と同じような形状ですね。

総人口を見てみます。

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総人口も同じようにヒストグラムの裾野が右に広がっています。

総面積を見てみます。

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面積は、北海道が桁違いに大きいことがわかります。

県内総生産はどうでしょうか?

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県内総生産は東京都がダントツで、2番手グループに大阪、愛知、神奈川があります。

5つの変数がすべて分布の裾野が右側に広がっていますので、対数変換して分布の形状を左右対称に近づけましょう。

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log関数で10を底数にして変換しました。すこし分布形状が左右対称に近づきました。

児童福祉費も定数変換します。

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こちらも分布の峰が中央よりに移動しました。

総人口も対数変換します。

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総面積を対数変換します。

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対数をとっても北海道の面積はけた違いですね。

県内総生産の対数をとります。

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北海道の面積ほどではないですが、東京の県内総生産も突出していますね。

今回はここまでです。

ここで、いままで作成してきたオブジェクトをls関数で確認しておきましょう。

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avgAreaは10年間平均の都道府県別の総面積

avgChildは10年間平均の都道府県別の児童福祉費

avgGDPは10年間平均の都道府県別の県内総生産

avgOldは10年年間平均の都道府県別の老人福祉費

avgPopは10年間平均の都道府県別の総人口

df1は生データ

df2は生データからNA行を削除したデータフレーム

graphは3つのグラフをいっぺんに描く関数

logAreaは10年間平均総面積を対数変換したもの

logChildは10年年間平均児童福祉費を対数変換したもの

logGDPは10年間平均県内総生産を対数変換したもの

logOldは10年間平均老人福祉費を対数変換したもの

logPopは10年間平均総人口を対数変換したもの

です。