の続きです。
前回は現状(Now)と先行き(Next)の水準そのものに有意な違いがあるかどうかを調べました。その結果、現状と先行きには有意な違いがあり、先行きのほうが低いということがわかりました。
今回は、変化幅で同じように分析してみます。
まずは、summary関数で二つを比較してみます。
NowChgの平均値は-2.988、NextChgの平均値は-3.893です。Nextのほうが悪いようですね。
hist関数でヒストグラムを見比べてみます。
NextChgのほうが尖っている分布ですね。
boxplot関数で箱ひげ図を見比べます。
前回はt.test関数で、paired = TRUEというのをつけてt検定を実行しましたが、今回は、NextChg - NowChgのベクトルを作って、これが0より小さいかどうかを検定しましょう。
まず、ベクトルを作成します。
なんとなくですが、0より小さい値のほうが多いように見えます。
それでは、t.test関数を実行します。
p-value = 0.3782と0.05よりも大きいので、差が0より小さいとは言えないですね。結論はNowChgとNextChgの平均値には有意な違いは無い、ということです。
普通のt.test関数でpaired = TRUEでも確認してみます。
p-value = 0.3782と同じ結果です。
Wilcoxon's Rank-Sum Testもやってみます。wilcox.test関数ですね。
p-value = 0.2393と0.05よりも大きいです。NowChgとNextChgで違いがあるとは言えないですね。
今回は以上です。