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政府統計の総合窓口のデータや、OECDやUCIやのデータを使って、Rの練習をしています。ときどき、読書記録も載せています。

景気動向指数の長期系列データの分析3 - 1980年代、1990年代、2000年代で違いはあるか? DI先行系列だけ違いが無い。

 

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 の続きです。

前回は月によって景気動向指数の値に違いがあるかどうかを調べました。結論は月によって景気動向指数に違いは無いということでした。

今回は、1980年代、1990年代、2000年代と10年ごとに年を区切って同じように景気動向指数に違いがあるかどうかを調べてみます。

まずは、年代を表す変数Year2を作ります。いろいろ方法はあると思いますが、今回は%/% 10 で処理しました。

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これでもいいですが、1980、1990、2000となるようにしましょう。

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このYear2は数値型です。これをfactor関数を使ってファクタ型に変換します。

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これでできました。

前回と同じように、for構文をつかって一気にaov関数で調べます。

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DI_Leadのp値は0.259でしたので、年代によって有意な違いはありませんでした。その他のp値はすべて0.05よりも小さいので、有意な違いがある、ということです。

barplot関数で各年代の平均値をグラフにしてみます。

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tapply関数とmean関数で年代別の平均値を計算して、それをbarplot関数で棒グラフにします。あらかじめ、par(mfrow = c(3, 3))で 3 x 3 のグラフデバイスを立ち上げて、for構文で9つのグラフを一度に描きました。

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上の列の三つのグラフ、DI_Lead, DI_C, DI_Lagは1990年代が一番低いですが、その他の6つのグラフはすべて、1980年代、1990年代、2000年代と年代を経るごとに値が大きくなっています。

今回は以上です。