の続きです。
前回の分析で、趣味・娯楽の時間は女性よりも男性が長い、有業者よりも無業者のほうが長いことがわかりました。
今回は2006年度と2011年度で違いがあるかどうかを調べます。
まずは、2006年度だけのデータ、20011年度だけのデータを作ります。
2006年度の平均は、46.99分。2011年度の平均は、46.22分です。ほとんど変わらないですね。
boxplot関数で箱ひげ図を比べてみます。
ほとんど同じですね。
var.test関数でvariance(分散)に違いがあるかどうか調べます。
p値は0.6811と0.05よりも大きいです。2006年度と2011年度で趣味・娯楽時間の平均値は統計的な有意な違いは無いということです。
分散が同じと言えますので、t.test検定で平均値に違いがあるかどうかを検定します。
p値は0.6844と0.05よりも大きいので、2006年度と2011年度の平均値に統計的に有意な違いは無いことがわかりました。
今度は趣向を変えて、どの県が趣味娯楽の時間が長いのか調べましょう。
2006年度も2011年度もかわりはないようなので、2011年度だけでみてみます。
まずは、男性・有業者から見てみます。
岩手県が一番短く33分、山梨県が一番長く50分です。
男性・無業者はどうでしょうか?
広島県が一番短く58分です。北海道と岡山県が一番長く92分です。
女性の有業者はどうでしょうか?
沖縄県、佐賀県、長崎県が一番短く20分、神奈川県が一番長く38分です。
女性の無業者はどうでしょうか?
宮崎県が一番短く32分、岡山県が一番長く56分です。
今度は2006年度、2011年度、男性有業者、男性無業者、女性有業者、女性無業者全部を合わせて都道府県別の平均値を計算してみましょう。
まず、趣味娯楽全てをまとめた一つの大きなベクトルを作ります。
次に都道府県を4回繰り返したベクトルをつくります。
年度が2種類、趣味娯楽の時間が4種類ですから、一つの都道府県は8回繰り返しになります。
これで、tapply関数で都道府県別の趣味・娯楽の平均値を計算します。
岩手県が一番短く39分、神奈川県が一番長く54分ですね。
今回は以上です。