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政府統計の総合窓口のデータや、OECDやUCIやのデータを使って、Rの練習をしています。ときどき、読書記録も載せています。

消費動向調査のデータ分析4 - 収入の多い少ないで暮らし向きに違いがあるかどうか?

 

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 の続きです。

今回は、収入の多い少ないで暮らし向きに違いがあるかどうかを調べます。

まずは、収入別のクロス表を抜き出します。

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前回と同じように、BestとBetterを統合して、Goodに、WorseとWorstを統合してBadにします。

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比率で表示してみましょう。

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950万円から1200万円未満の世帯が暮らし向きが良くなる比率が4.87%と一番高いですね。面白いことに1200万円以上だと1.46%と比率が低下しています。

barplot関数で俸グラフにします。今回はBest、Same、Badとわけて棒グラフにしてみます。

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全体の傾向としては、収入が少ない世帯のほうがGoodが少なくBadが多いですね。

それでは、カイ2乗検定をしてみます。

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p-value = 8.807e-05ですから収入の多い少ないと暮らし向きの意識に関連が無いとは言えないです。

調整済み残差マトリックスを見てみます。

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収入が1200万円以上の世帯は、誤差の範囲でしたね。

絶対値で2以上のところは、300万円未満の世帯でBestとSameが有意に少なく、Badが有意に多いです。
550から750万円の世帯はSameが有意に多く、Badが有意に少ないです。
950から1200万円の世帯はGoodが有意に多いです。

収入が少ない世帯のほうが暮らし向きは厳しいということがわかりました。

今回は以上です。