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政府統計の総合窓口のデータや、OECDやUCIやのデータを使って、Rの練習をしています。ときどき、読書記録も載せています。

消費動向調査のデータ分析5 - 給与所得者、事業所得者、年金所得者で暮らし向きに違いがあるかどうか?

 

www.crosshyou.infoの続きです。R言語で分析します。

今回は、給与所得者、事業所得者、年金所得者で暮らし向きに違いがあるかどうかを調べてみます。

まずは、必要なTableを抽出します。データフレームのsubscriptsで必要な部分だけを抽出します。

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 BestとBetter、WorseとWorstを統合します。matrix関数を使って行列を作ります。rownames関でマトリックスの列名を、colnames関数で列名を指定します。

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その他は数が少ないので省きます。マトリックスのsubscriptsを使います。

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割合で表示します。rowSums関数とround関数を使います。

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年金所得者はGoodの割合が1%未満と極端に少ないですね。

3つに分けて棒グラフにしてみます。windows関数でグラフデバイスを立ち上げ、par関数でグラフの数を指定し、barplot関数で棒グラフを描きます。

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カイ2乗検定をしてみましょう。chisq.test関数を使います。

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p-valueが7.394e-07なので有意です。給与所得者、事業所得者、年金所得者で暮らし向きに違いがある、ということです。

残差調整済みマトリックスでどのグループが有意に違うかみてみます。chisq.test関数で作成したオブジェクトの中にstdresの名前で残差調整済みマトリックスが格納されていますので、chiTableb$stdresで表示できます。round関数で小数点以下2桁にしています。

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給与所得者は、Goodが有意に多く、Badが有意に少ないです。事業所得者は有意なところは無いです。年金所得者はGoodが有意に少なく、Badが有意に多いです。

今回は以上です。