Rで何かをしたり、読書をするブログ

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読書記録 - 「高地文明 - 「もう一つの四大文明」の発見」 山本紀夫 著 中公新書

 

 一般に知られている四大文明は、黄河文明、エジプト文明、インダス文明、メソポタミア文明の4つで、これらの文明は大河があることによって、穀類の大量栽培が可能になって発生した、とされている。

この本は、四大文明説が世界的に認められているわけではなく、日本で特別に広まっていること、穀類の栽培や大河がなくても、南アメリカのアンデス山脈、メキシコのメキシコ高地、中央アジアのチベット高原、アフリカ大陸のエチオピア高原などの所謂、熱帯高地、亜熱帯高地でも文明が発生したとしている。

筆者の60回以上の現地調査がそれを裏付ける。

根菜類を食料のベースにしても、乾燥して粉末にするなどすれば長期間の保存が可能になり、文明発生のベース食料となることができるそうだ。