の続きです。前回はデータをグラフにしてみました。
今回は都道府県別のランキングを見てみましょう。
まずは、製造業のrevenueランキングです。filter()関数で製造業にしてから、arrange()関数とdesc()関数で大きい順に並び替えてみます。
あ、これだと同じ県が複数年でてしまいますね、最新の2021年だけでランキングしてみます。
奈良県、大阪府、和歌山県、兵庫県と近畿地方の府県が上位になっています。奈良県は1724万1千円です。
では、その反対に少ない都道府県をみてみましょう。
栃木県、東京都、京都府、岡山県などが少ない売上高です。栃木県は643万7千円でした。
卸売小売業をみてみましょう。
山梨県、愛知県、石川県、埼玉県、宮城県が上位です。地域的な偏りは無いですね。
山梨県は2978万7千円です。
反対の少ないところを見てみます。
愛媛県、島根県、鳥取県、山形県が少ないです。四国の4県が全部、顔を出しています。
愛媛県は、1655万4千円です。
revenueは見終わりましたので、今度はwage, 賃金をみてみます。
製造業のwageのランキングは、大阪府、青森県、愛媛県、宮崎県、兵庫県が上位です。
大阪府の賃金は、222万7千円です。
少ない都道府県はどこでしょうか?
石川県、神奈川県、栃木県、長野県、京都府などが少ないところです。石川県の賃金は、52万7千円です。
卸売小売業のwageのランキングをみてみます。
埼玉県、山梨県、千葉県、東京都、和歌山県が上位です。関東地方の都県が目立ちますね。埼玉県の賃金は、204万1千円です。
wageの少ないところはどこでしょうか?
香川県、山形県、島根県、愛媛県、福島県が賃金の少ない県です。
愛媛県の賃金は77万6千円です。
wageは見終わりましたので、op(営業利益)をみてみます。
兵庫県、三重県、愛知県、香川県、千葉県が」上位です。兵庫県は324万3千円です。
少ないところはどこでしょうか?
高知県、沖縄県、岡山県、和歌山県、鹿児島県が営業利益の少ない県です。
高知県の営業利益は115万6千円です。
卸売小売業のopをみてみます。
宮城県、静岡県、富山県、岐阜県、佐賀県が上位です。宮城県の営業利益は299万1千円です。
opの少ないところはどこでしょうか?
鹿児島県、鳥取県、高知県、長崎県、徳島県などが営業利益の少ない県です。
鹿児島県の営業利益は101万6千円です。
ここまで、売上高、賃金、営業利益のランキングを見てきました。
もう一つ、mutate()関数を使って営業利益率(営業利益/売上高)を計算して、このランキングもみてみましょう。個人企業の規模ではなくて、収益性、どれだけ競争力があるかを見たいと思います。
ggplot() + geom_histogram() + facet_grid()で製造業と卸売小売業別にヒストグラムにしてみました。製造業のほうが営業利益率は高いですね。
それでは、ランキングをみてます。
製造業の営業利益率の高いところは、
鳥取県、石川県、神奈川県、群馬県、長野県が上位です。鳥取県の営業利益率は、31.0%です。
営業利益率の低いところはどこでしょうか?
和歌山県、沖縄県、奈良県、高知県、岡山県などが営業利益率の低いところでした。和歌山県の営業利益率は、9.45%です。
卸売小売業の営業利益率ランキングをみてみます。
富山県、福井県、佐賀県、福島県、山形県が卸売小売業では営業利益率の高いところです。富山県の営業利益率は11.6%です。
営業利益率の高いところはどこでしょうか?
大阪府、鹿児島県、和歌山県、京都府、沖縄県が営業利益率の低いところです。
大阪府の営業利益率は、5.48%です。
今回は以上です。
次回は、
です。
初めから読むには、
です。
今回使用した関数は、
filter() --- データフレームを条件式に従ってフィルター
arrange() --- データフレームを並び替え
desc() --- arrange()と組み合わせて大きい順に並び替え
mutate() --- データフレームの変数を操作
ggplot() --- グラフ
geom_histogram() --- ggplot()と合わせてヒストグラム
facet_grid() --- グラフをグループ別に表示
でした。