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政府統計の総合窓口のデータや、OECDやUCIやのデータを使って、Rの練習をしています。ときどき、読書記録も載せています。

読書記録 - 「人の心に働きかける経済政策」 翁 邦雄 著 (岩波新書)

従来のメインストリームの経済学は、人間は、自分にとっての現在及び将来の利益・損失を正確に計算して、常に利益が最大になるように合理的な選択をするもの、という仮定のもとに組み立てられている、ということだそうです。

だけれども、実際の人間はそんなことはなくて、いろいろと間違った判断をしてしまうということも考慮に入れた行動経済学という学問が発展してきました。

この行動経済学の知見が一番求められているのが中央銀行の金融政策などのマクロ経済政策ですが、マクロ経済政策の分野が一番行動経済学が活用されていない、ということです。

本書の中で、物価安定の定義には二種類あって、一つは現在の日銀のインフレ率が安定的に2%になっている、というようなインフレターゲット理論に代表される考え方と、もう一つは、昔のFRBのグリーンスパン議長がいっていた、人々が物価についてあれこれ悩まなくてもいい状態、というものがある、ということです。

私は、グリーンスパン議長の定義のほうが共感を持てました。