2008年に発行された本なので、少し古い部分もありますが、今でも読んでおいて損はないと思います。
筆者は疑似科学を三種類に分類しています。
第一種疑似科学は、人の悩みや欲望につけこんで騙すようなものです。
第二種疑似科学は、科学的な、いかにも科学的な用語を使ったり、統計的な数値を持ち出すものです。
第三種疑似科学は、複雑系のシステムに関係するので、現在の科学水準では白とも黒とも言えないものです。
何事の鵜呑みにせずに、自分の頭でしっかり考えることが大切だということです。
カール・ポパーの科学の定義の一つ、「反証できるもの」ということ、つまり、「~~をして、~~の結果になったら、~~は反証できる」ということが成り立たないと科学にはならない、ということを心にとめておきたいと思いました。