Rで何かをしたり、読書をするブログ

政府統計の総合窓口のデータや、OECDやUCIやのデータを使って、Rの練習をしています。ときどき、読書記録も載せています。

読書記録 - 「ルポ トランプ王国 - もう一つのアメリカを行く」 金成 隆一 著 (岩波新書)

2016年、いまから8年前のトランプとヒラリーの大統領選挙のときのトランプの支持者へのインタビュー、ルポルタージュです。

もう一つのアメリカを行くというタイトルどおり、本書にはニューヨークやロサンゼルスなどの大都会に住む人々は登場しません。オハイオ州やペンシルベニア州などのかつて工場や製鉄所、炭鉱があったけれど、すかりさびれてしまった人々、トランプ支持者へのインタビューです。

一生懸命、真面目に働いているのに暮らしはちっともよくならないで、悪くなる一方の人たちがトランプを支持している、というか既存の政治家には嫌気がさしている、ということのようでした。

偉大でない惨めなアメリカに住んでいる人が日本にいる私からは想像できないほど多くいるということだと思いました。そして、これはこの日本にも同じような思いを抱いている人が多くいるのだと思いました。

日本とアメリカの違いは、アメリカはそういう人たちは選挙で、良し悪しは別にしてトランプに投票という行動をしたのに対して、日本のそういう人たちは選挙で投票するという行動をとる人が少ないということだと思いました。