消費者というものを軸にして、第2次世界大戦後の高度成長期から現在までの日本経済の歴史の本です。
「押し活ブームまで」とありますが、それほど「押し活」については記述されていません。
消費者という社会の構成要素が、消費者 >>> 生活者 >>> お客様 と呼ばれ方が変わっていく、ということを軸にして、その背景や意味などが書かれています。
昔の新聞記事や雑誌の引用がたくさんあって、よくこんなにいっぱい記事を見つけたな、と感心しました。
個人的に一番衝撃だったのは、セブンイレブンのオーナーの健康状態についてです。
一般的に過労死ラインまで働いている中央省庁の官僚たちよりも、セブンイレブンのオーナーのほうが過酷な状態といことでした。
ネットで調べてみると、
セブンの店舗オーナー、死亡率が官僚の6倍?オーナーが不眠で50時間連続勤務の例も | ビジネスジャーナル (biz-journal.jp)
という記事が見つかりました。
この本にも同様のことが書かれていました。
今、流行りのESG投資の運用会社の人たちには、株主総会で、この問題を取り上げて欲しいです。