私にとって、久しぶりのSF小説の読書でした。とても面白かったです。
短編集で、「あなたの人生の物語」という作品の他に、
「バビロンの塔」
「理解」
「ゼロで割る」
「七十二文字」
「人類科学(ヒューマン・サイエンス)の進化」
「地獄とは神の不在なり」
「顔の美醜について――ドキュメンタリー」
という7つの作品が収められています。
SF的なものから、ファンタジーっぽいものもあったりしていますが、どれも発想がユニークだと思いました。
例えると、星新一のショート・ショートをより長くした感じだと思いました。
「地獄とは神の不在なり」が私は一番面白かったです。天国、地獄があって、天使がときどき人間界に降臨する世界の話で、天使の降臨は、神の御利益もあるけど、自然災害みたいなものもある、という世界での話でした。