筆者の専攻は発達心理学とのことですが、読んでいて何か哲学書のような感じがしました。
生きるということは、「自己の実現」と「他者の関与」という相反する2つのことがらをいかに統合していくか、ということだ、ということが書かれており、深く同意しました。
幼児期は、大人の世界とは別の世界があって、大人は誰でも自己の中に自分の幼児期を内包して生きていくことがよりよく生きることだと、この本を読んで感じました。
2005年に出版された本ですが、今でも版を重ねて発行されていることが納得の読んでいて面白い本でした。