Rで何かをしたり、読書をするブログ

政府統計の総合窓口のデータや、OECDやUCIやのデータを使って、Rの練習をしています。ときどき、読書記録も載せています。

時系列データの分析 6 - AR(1) model を推定する。東証株価指数は random walk

(Bing Image Creator で生成: プロンプト: Photograph of spring season landscape in Japan, there is flowering sunflowers.)

 

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の続きです。前回の分析で、tpx: 東証株価指数には季節性は見られないことがわかりました。

今回は、1期前の tpx を変数に入れてみます。

まず、1期前の tpx を作成します。

そうしたら、tpx = beta0 + beta1 * tpx_lag1 + u というモデルを推定してみましょう。

このモデルのかたちは、AR(1): autoregressive precess of oder 1 というそうです。

tpx = 8.251 + 0.997 * tpx_lag1 + u と推定できました。

tpx_lag1 の係数の信頼区間を求めてみましょう。confint() 関数を使います。

tpx_lag1 の係数の推定値は、95%信頼区間で、0.9882513 ~ 1.005356 となりました。1 を含んでいます。(Intercept): 切片は、95%信頼区間に0を含んでいます。

なので、tpx = tpx_lag1 + u と推定されたと言っていいと思います。そして、このように、y(t) = y(t-1) + e(t), t = 1, 2, 3, ... というモデル式は random walk と呼ぶそうです。

tpx: 東証株価指数は random walk だということがわかりました。

 今回は、Introductory Econometrics A Modrn Approach 7e (Jeffrey M. Wooldridge) の Chapter 11のところを参照しました。

今回は以上です。

次回は、

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はじめから読むには、

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今回のコードは以下になります。

#
# tpx のラグを作成する
df <- df |> 
  mutate(tpx_lag1 = c(NA, tpx[1:(nrow(df) - 1)])) |> 
  relocate(tpx, tpx_lag1)
df
#
# AR(1) model の推定
AR1_model <- lm(tpx ~ tpx_lag1, data = df)
summary(AR1_model)
#
# 係数の信頼区間
confint(AR1_model)
#