著者は、五常・アンド・カンパニーというマイクロファイナンスの会社の創業者です。
マイクロファイナンスという事業を通して、世界の人々が貧困から脱却できるようにしたい、という筆者の志を感じで応援したくなりました。
とても整理されて順序良く内容が構成されているのでわかりやすかったです。
世界銀行やNPOからの寄付金で事業資金を賄えたグラミン銀行などのマイクロファイナンス第一世代の企業とちがって、筆者らの第二世代のマイクロファイナンスは、事業資金はプライベートエクイティや年金基金などの機関投資家からの資金であることから、理想を追求する面と利益を追求する面でときには相反してしまうような場合もあることなど、難しい面もあるのだなと思いました。