Rで何かをしたり、読書をするブログ

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読書記録 - 「読む技法 詩から法律まで、理論的に正しく理解する」 伊藤 氏貴 著 (中公新書)

2025年11月25日が初版で、私が手にしたのは2026年1月20日の3版でした。短い間に版を重ねているので、売れている本だと思います。そのとおりで、読んでいてとても面白かったです。

「はじめに」に「本書は、先人の積み上げてきた「読む技法」を紹介しつつ、それを実際に個別のテクストにどのように応用するのかを実践するものである。」と書いてあるように、第一講では村上陽一郎の「自己解体と変革」という評論、第二講では日本国憲法などの法律、第三講では岡倉天心の「茶の本」という本、第四講では佐藤春夫の「愚者の死」と与謝野鉄幹の「誠之助の死」という詩、第五講では芥川龍之介の「蜜柑」と梶井基次郎の「檸檬」、第六講では芥川龍之介の「藪の中」、第七講では神吉拓郎の「ブラックバス」、そして最終講では宇野邦一の「反歴史論」という評論を題材にしていろいろな読む技法を実践していきます。

電化製品や機械のマニュアルではなくて、詩や小説、評論、そして法律文書などについても理論的に正しく理解するには、漫然と字面だけを見ているだけではダメで、作者が何故、そのように書いているのかや、作者の生きた時代背景などを含んで、何度もその文章を行きつ戻りつして読むなどしていくことが必要だとわかりました。

私が個人的に一番面白かったのは、第六講で紹介されている「アナロジー」という技法でした。