Rで何かをしたり、読書をするブログ

政府統計の総合窓口のデータや、OECDやUCIやのデータを使って、Rの練習をしています。ときどき、読書記録も載せています。

読書記録 - 「多様性とどう向き合うか: 違和感から考える」 岩渕 功一 著 (岩波新書)

多様性は大事だ、多様性を尊重しなければならない、などという言説を多く目にします。だけど、なんとなく、なんかひっかかるな~、と感じる人のための本だと思いました。

私がよく聞く多様性が何故大事か、という理由は、多様性があればいろいろな視点から考えることができ、(企業や組織)が新しい商品・サービス、仕組みを生み出すことができるので社会が発展する、というものです。簡単に言うと、「多様性は役に立つから大事」ということです。

筆者は、「多様性は役に立つから大事」という考えでは、「役に立たない多様性は考えなくていい」という態度に結び付きやすいので、それではダメだと言っています。。そして「役に立つ」というのは、社会のマジョリティの立場の人にとっての「役に立つ」なので、差別されているマイノリティーの人にとっての「役に立つ」でないこともダメだといっています。

役に立つ、立たないとは関係なしに、ひとりひとりの差異を認め、尊重することがより良い社会になっていく、ということを言っていると思いました。そのとおりだと思いました。