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政府統計の総合窓口のデータや、OECDやUCIやのデータを使って、Rの練習をしています。ときどき、読書記録も載せています。

男性役員数と女性役員数の比率の分析 - R言語のglm関数で比率データの回帰分析

今回は男性役員数と女性役員数の比率を分析しようと思います。

いつものように、データは政府統計の総合窓口(e-Stat)から取得しています。

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地域は、47都道府県です。

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データは、総人口、県内総生産額、役員数(男)、役員数(女)です。

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このようなCSVファイルに出力してread.csv関数でR言語に読込んで、分析します。

 

Statistics: An Introduction Using R

Statistics: An Introduction Using R

 

 こちらの本の14章、Proportion Dataを参考にしました。

まずは、str関数でデータ構造を確認しました。

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いつものように、NAの行がいっぱいなので、na.omit関数で削除します。

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なんとびっくり!観測が0になってしまいました。。。これではダメですね。

MaleとFemalがどのくらいあるか確認します。

もう一回、ファイルを読み直し、summary関数で確認します。

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データはありますね。。どうしましょうか。。。都道府県別の各データの平均値を算出して、そのデータで分析しましょう。aggregate関数ですね。

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これでできました。

参考書によると、比率データの分析では、まず、比率のベクトルを作って、散布図を描いています。やってみます。

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どうなんでしょうか。。。何か総人口と比率、総生産と比率に関係性はあるのでしょうか?総人口も総生産も対数をとって散布図を描いでみます。

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対数にすると、右肩上がりの関係のような気がします。

それではglm関数で分析しましょう。まず、比率データは、2つの変数を合わせたデータフレームを作る必要があるようです。cbind関数を使います。

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こうしてglm関数を使います。

まずは、総人口から。

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人口が多い都道府県ほど、男性比率は高いことがわかります。

次は生産額です。

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生産額が多いほど、男性比率は高いです。

そうだ、一人当りの生産額でもやってみましょう。

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PerProdが一人当り生産額ですが、p値は0.132なので関係ないようですね。

せっかくなので、どこの県が男性役員比率が高いか、低いかみてみましょう。

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沖縄、奈良、千葉が男性の役員比率が高いですね。

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徳島、栃木、熊本が男性の役員比率が低いです。

面白いことに南関東の埼玉、千葉、神奈川は男性役員比率が高く、北関東の栃木と群馬は男性役員比率が低いです。

今回は以上です。