読書記録
一億三千万人のための 小説教室 (岩波新書) 作者:高橋 源一郎 岩波書店 Amazon ずっと昔、高橋源一郎さんの「ゴーストバスターズ」という小説を読んだことがあります。その中の一節で太宰治の小説の真似をして書いた部分があって、「ああ、真似して書いてい…
入門 環境経済学 新版-脱炭素時代の課題と最適解 (中公新書 2751) 作者:有村 俊秀,日引 聡 中央公論新社 Amazon この本は第一部と第二部に分かれていて、第一部は環境経済学の理論的な入門、第二部は現在の日本や世界の環境規制や環境税、排出量取引制度など…
アリストテレスの哲学 (岩波新書) 作者:中畑 正志 岩波書店 Amazon アリストテレスは倫理学や形而上学やなどの始まりの人です。 アリストテレス哲学の入門書という本ですが、内容は難しく、雰囲気を感じたぐらいでした。 印象に残った言葉は「われわれにとっ…
デジタル化する新興国 先進国を超えるか、監視社会の到来か (中公新書) 作者:伊藤亜聖 中央公論新社 Amazon 中国、インド、東南アジア、アフリカの新興国を中心に、これらの国々のデジタル社会化の様子を描いています。 この本のタイトル(先進国を超えるか、…
幸福の増税論-財政はだれのために (岩波新書) 作者:井手 英策 岩波書店 Amazon この本の第4章のタイトルは、「貯蓄ゼロでも不安ゼロの社会」です。 このタイトル通りに日本が「貯蓄ゼロでも不安ゼロの社会」になればいいなと思います。 教育、医療、子育て…
肝臓のはなし-基礎知識から病への対処まで (中公新書, 2689) 作者:竹原 徹郎 中央公論新社 Amazon タイトルどおりに、古代中国やギリシャでは肝臓がどのように捉えられていたか、から始まり、肝臓の病気の対処方法までが書かれていました。 肝臓は人体の中で…
景観からよむ日本の歴史 (岩波新書) 作者:金田 章裕 岩波書店 Amazon 風景は、眺める人の心象が大事なものだが、景観は客観的なものだそうです。 この本は、日本各地の昔の地図や、著者が撮影した景観の写真を題材にして、どのような経緯で、地図のような、…
資本主義の方程式 経済停滞と格差拡大の謎を解く (中公新書) 作者:小野善康 中央公論新社 Amazon 日本の経済が停滞し、格差拡大しているのは何故か、ということを「資産選好」という観点から解説しています。 「資産選好」というのは、人々が(たとえ将来使う…
植物はすごい 七不思議篇 (中公新書) 作者:田中 修 中央公論新社 Amazon 七つの植物の七つの「ふしぎ」を紹介していきます。 ひとつの「ふしぎ」を解いたら、また別の「ふしぎ」が出てくる、という感じで面白く、一気に読めました。 ランキング参加中知識
「分かち合い」の経済学 (岩波新書) 作者:神野 直彦 岩波書店 Amazon この本が出版されたのは、2010年ですが、現在でも書かれていることは当てはまると思いました。 日本は、教育支援や高齢者支援の政府支出がOECD諸国の中で比較すると、とても低い国である…
菅原道真-学者政治家の栄光と没落 (中公新書 (2559)) 作者:滝川 幸司 中央公論新社 Amazon 菅原道真は太宰府に左遷され、死後、怨霊になったということは知っていいましたが、 その前のことは何も知らなかったです。 この本は、その前のことが書かれていて良…
人新世の科学: ニュー・エコロジーがひらく地平 (岩波新書 新赤版 1922) 作者:オズワルド・シュミッツ 岩波書店 Amazon 従来の生態学は自然界と人間界を別々のものとして扱い、調べていたが、新しい生態学、ニュー・エコロジーでは、人間も生態系を構築する…
地政学入門 改版 - 外交戦略の政治学 (中公新書) 作者:曽村 保信 中央公論新社 Amazon 1984年が初版で、2017年が改版の初版です。 序章のタイトルが、「地球儀を片手に」ということで、地球儀を手元に置いて読んだらもっとよく理解できるだろうなと感じまし…
迫りくる核リスク 〈核抑止〉を解体する (岩波新書 新赤版 1946) 作者:吉田 文彦 岩波書店 Amazon 核戦争がいままで起こらなかったのは、米国とソ連(ロシア)の核抑止戦略が機能していたというよりは、幸運によるところが大きかった。 核兵器を地球上から廃絶…
地球外生命 アストロバイオロジーで探る生命の起源と未来 (中公新書) 作者:小林憲正 中央公論新社 Amazon 読みながらワクワクしました。 火星や金星、木星の衛星のエウロパ、土星の衛星のタイタンやエンケラドゥスなどにもしかしたら生命が存在するかもしれ…
スピノザ――読む人の肖像 (岩波新書 新赤版) 作者:國分 功一郎 岩波書店 Amazon スピノザという哲学者が昔、オランダに住んでいました。 彼は、聖書やデカルトの方法序説などをとてもよく読んで、彼独自の新しい哲学を作ったようです。 私には難しくて、2割も…
生物学探偵セオ・クレイ 街の狩人 (ハヤカワ・ミステリ文庫) 作者:アンドリュー メイン 早川書房 Amazon 生物学探偵セオ・クレイのシリーズ2冊目です。探偵というよりは、シリアルキラー・ハンターです。街の狩人というタイトルのとおり今回はロスアンゼルス…
人類と病-国際政治から見る感染症と健康格差 (中公新書 2590) 作者:詫摩 佳代 中央公論新社 Amazon 人類が感染症や生活習慣病とどのように対処してきたのかをまとめた本です。 中世のペスト(黒死病)から現在の新型コロナウイルス、糖尿病などの生活習慣病な…
生物学探偵セオ・クレイ 森の捕食者 (ハヤカワ・ミステリ文庫) 作者:アンドリュー メイン 早川書房 Amazon 著者は有名なマジシャンだそうです。才能がいっぱいあるのですね。 主人公のセオ・クレイは生物工学(原著を確認していなですが、たぶん、bioinfomati…
東京国税局査察部 (岩波新書) 作者:立石 勝規 岩波書店 Amazon 1999年に出版された本なので、東京国税局査察部が現在もこの本に書かれているようなものなのかはわかりませんが、1999年当時を思い出すことができました。 金丸信の脱税や、山一證券の自主廃業…
日本のコメ問題-5つの転換点と迫りくる最大の危機 (中公新書 2701) 作者:小川 真如 中央公論新社 Amazon コメ問題と田んぼ問題がごちゃまぜになっていることが問題のようです。 今世紀中、この本では2052年ごろに、日本の農地が余る状態、つまり、全部の農…
未踏の蒼穹 (創元SF文庫) 作者:ジェイムズ・P・ホーガン 東京創元社 Amazon 大学生か高校生の頃に同じ作者の「星を継ぐもの」を読んでほんとうにSFって面白いと感じました。同じ作者の同じような話です。地球人はもう絶滅してしまっていて、金星人たちが主…
理論とケースで学ぶ 企業倫理入門 白桃書房 Amazon 企業倫理学は、誤解を恐れずに言えば、グッド・ビジネスとは何かを探求する学問である。そして、「グッド」の基準を定めることの難しさと「ビジネス」という言葉の多様性がこの学問の面白いところだと思っ…
世界史の考え方 シリーズ歴史総合を学ぶ (岩波新書) 岩波書店 Amazon 私は高校生のとき、世界史や日本史は選択せずに地理を選択しました。というのも歴史は暗記するだけの科目というイメージがあったからです。 しかし、この本を読んで歴史を学ぶということ…
日本の品種はすごい-うまい植物をめぐる物語 (中公新書 (2572)) 作者:竹下 大学 中央公論新社 Amazon ジャガイモ、ナシ、リンゴ、ダイズ、カブ、ダイコン、ワサビについての品種のお話。 美味しい品種を作ろうと頑張る人たちに感謝です。
SDGs――危機の時代の羅針盤 (岩波新書) 作者:南 博,稲場 雅紀 岩波書店 Amazon この本を読んで思ったのは、 SDGs は現在の人間世界が直面している危機のカタログみたいなものだ、ということです。 17のゴールとして2030年までに達成しなければならない目標が…
日本の国会議員-政治改革後の限界と可能性 (中公新書, 2691) 作者:濱本 真輔 中央公論新社 Amazon 日本の国会議員の様子を各種サーベイや公表資料からまとめたもの。 国会議員が戦後から全体としてどのように変化してきているのかを、人材、選挙、政策形成、…
物理学はいかに創られたか〈上,下巻〉―初期の観念から相対性理論及び量子論への思想の発展 (1950年) (岩波新書) 作者:アインシュタイン,インフェルト Amazon 抽象的な話が多く、よくわからなかったが、下巻の最後のほうに 「私たちの理論的の構成によってこ…
ヘイト・スピーチとは何か (岩波新書) 作者:師岡 康子 岩波書店 Amazon この本が書かれたのは2013年11月なのでほぼ10年前です。 このときから日本がどのくらいヘイト・スピーチやマイノリティ、弱者に対する差別を少しでも無くすような施策をしてきたのだろ…
南極の氷に何が起きているか-気候変動と氷床の科学 (中公新書, 2672) 作者:杉山 慎 中央公論新社 Amazon 南極にある氷は、地球にある淡水の大部分だそうです。 そして、その氷が地球温暖化の影響で融けて少なくなってきているそうです。 ただ、南極の氷全体…