この本の巻末には参考文献のリストがありますが、これが新書の参考文献リストしては破格の量で圧倒されます。
著者は大学の先生かと思ったら、国家公務員ということなので、公務員の仕事をしながらこんなにも大量の参考文献を読み、本書を書きあげたということに感動しました。
内容は、私がまったく政治学という分野への土地勘が無いので、正しく理解できたどうかはわかりませんが、第二次世界大戦が終わってから、それまでの大学内でのサークルのように乱立していた政治学の研究会が、日本政治学会という大学の垣根を超えた全国規模の学会が設立されて、だんだんと発展してきたということはわかりました。
政治学者は実際の政治団体にどこまで関与するのか、とか難しい問題だと思いました。