ジェンダーとは、社会・文化的に意味づけされた性別のことで、生物学的な性別はセックスというそうです。
この本では、その社会・文化的に意味づけされた性別の格差を実証経済学という道具を使ってわかりやすく紹介しています。
日本を除く先進国では大学への進学率が女性のほうが高い、など知らなかった情報がありました。
米国で中絶が合法化されたことで、本来ならば生まれるはずだった黒人の貧困層の子どもの出生が少なくなって、20年後の犯罪率が明らかに低下した、という実証研究など興味深い研究成果がたくさん紹介されていて面白かったです。
OECDからのデータがいろいろ引用されていたので、このブログでのOECDのデータを使った分析シリーズにも参考になりました。