Rで何かをしたり、読書をするブログ

政府統計の総合窓口のデータや、OECDやUCIやのデータを使って、Rの練習をしています。ときどき、読書記録も載せています。

読書記録 - 「エピジェネティクス - 新しい生命像をえがく」 仲野 徹 著 (岩波新書)

エピジェネティクスの「エピ」というのはギリシャ語の接頭辞で、「後で」とか「上の」という意味だそうです。「ジェネティクス」というのが遺伝子とか遺伝のことなので、遺伝子の後で働く現象、という意味合いということです。

例えば、遺伝子を本に例えると、エピジェネティクスは、この部分を読んでください、この部分は飛ばしてください、というようにしている付箋のようなものだったり、ある文字・文章の上にマスキングテープでテープを貼って伏字にしている、というようなものだそうです。

小さいころに愛情深く育てられたマウスは、ストレスに強くなるとか、胎児のあいだに栄養状態が悪いと将来、糖尿病にかかる確率が高くなるなどがエピジェネティクスの現象ということのようです。

遺伝子、DNAだけでは、生き物の全体像は捉えられないということだと思いました。