難しい本でした。訳者のあとがきを読んで、ようやくなんとなくわかった気がします。
セカンド・チャンスはあるかもしれないし、こないかもしれない、でもセカンド・チャンスを意味のあるものにするためには、今の人生をしっかりと生きていないとダメなんだ、というようなことかと思いました。
シェイクスピア作品をあらすじは知っているけれども、しっかりと読んだことはないので、ちゃんと読んでいたらもっと理解が深まったかもしれません。
前半はシェイクスピア作品からのセカンド・チャンスで、後半はフロイトからのセカンド・チャンス、という構成でしたが、フロイトよりは、ウィニコットという人の精神分析からのセカンド・チャンスのように感じました。