今回は、景気ウォッチャー調査の分野別DI(方向性)のデータが、正規分布といえるかどうかを調べてみたいと思います。
データが正規分布にしたがうかどうかは、K-S検定(Kolmogorov-Suminov, コルモゴロフ・スミノフ)です。
R言語でデータを読み込み、ks.test関数で正規分布に従うかどうかを判定します。
まずは、read.csv関数でデータを読み込みます。
summary関数でそれぞれの分野の基本統計量を表示しました。
前回の分析(ヒストグラム表示)では、どのデータも左の裾が広がっていました。これらの分布が正規分布しているといえるでしょうか?
対立仮設:DIデータは正規分布していない。
です。
ks.test関数でみてみます。
p-value = 0.002232 < 0.05 なので帰無仮説を棄却します。合計のDIは正規分布しているとは言えません。
同じ要領で残りの9のDIを検定しました。p-valueだけ抜き出しますと、
家計:p-value = 2.887e-15 < 0.05
小売:p-value = 0.02986 < 0.05
飲食:p-value = 0.009833 < 0.05
サービス:p-value = 0.001284 < 0.05
住宅:p-value = 0.005527 < 0.05
企業:p-valur = 0.003891 < 0.05
製造業:p-value = 0.002957 < 0.05
非製造業:p-value = 0.01373 < 0.05
雇用:p-value = 3.722e-05 < 0.05
となりました。10のDI全てで正規分布になっているとは言えません。