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政府統計の総合窓口のデータや、OECDやUCIやのデータを使って、Rの練習をしています。ときどき、読書記録も載せています。

都道府県別の消防本部・署数のデータの分析 - 1万人当りでは秋田、島根、北海道が消防本部・署数が多く、東京、埼玉、大阪は少ない。

今日は都道府県別の消防本部・署数のデータを分析してみます。

まず、e-Stat, 政府統計の総合窓口からデータを取得します。

今日は、このe-Statの「地方」の分類で、北海道から東海までを東日本、近畿から沖縄までを西日本として、東日本・西日本という観点からも分類したいと思います。

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まずは、e-Statで地域を選択します。

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データ項目は人口と消防本部・署数を選択しました。

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このデータをダウンロードすると、こうなります。

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このファイルをR言語のread.csv関数で読み込んで分析します。

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read.csv関数でデータを読込み、na.omit関数でNAの行を削除し、str関数でデータフレームの構造を表示しています。観測は2021で変数は4ですね。

今回は、東日本、西日本というファイルも用意しました。

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こういうファイルです。

これもread.csv関数で読込みます。

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このewというデータフレームをdfというはじめのデータフレームと統合します。

merge関数を使います。

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うまくいきました。

東日本、西日本でわけましたから、東日本・西日本別の平均の消防署数を算出してみます。tapply関数です。

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東日本のほうが多いですね。

plot関数で東日本・西日本ごとの消防本部・署数の箱ひげ図を描いてみます。

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東日本のほうが、都道府県での数の散らばりが大きいですね。

年度別の箱ひげ図を描いてみます。

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平均値は上昇していますが、一番上の外れ値は年々低下しています。

一番数が多いところを見てみましょう。order関数とrev関数、head関数を組み合わせます。

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多いのは北海道、少ないのは鳥取県ですね。

10000 * Shoubou / Pop を計算して1万人あたりの消防本部・署数の数を計算しましょう。

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summary関数で平均値などを計算しました。

平均すると、1万人あたり0.5くらいの数の消防本部・署があるのですね。

tapply関数で東日本・西日本別の平均値を出しましょう。

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西日本が0.495、東日本は0.548です。同じくらいになりました。

箱ひげ図を描いてみましょう。

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こんな感じです。

head関数、rev関数、order関数を組み合わせて、1万人たりの消防本部・署の数の多い順、少ない順をみてみましょう。

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北海道が多い、鳥取が少ないというのは同じですが、東京島が少ないほうに顔を出しています。

2017年度だけにしぼってやってみましょう。

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2017年度だけに絞ると、秋田県が一番数が多く、島根、北海道と続きます。少ないほうでは、東京都が一番少なく、埼玉、大阪と続きます。人口が少ない県のほうが1万人当りの数は多いような気がします。

2017年度だけのデータで人口と1万人当りの数の散布図を描いてみましょう。

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赤い丸が西日本で、緑の丸が東日本です。人口が多いほど、1万人当りの数は減りますね。

最後に、東日本と西日本で1万人当りの消防本部・署数に差があるのか検定してみます。

東日本が24、西日本が23と30よりも数が少ないので、wilcox.test関数を使いました。

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p-value = 0.5906となりましたので、東日本と西日本で有意な差は無いとわかります。