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政府統計の総合窓口のデータや、OECDやUCIやのデータを使って、Rの練習をしています。ときどき、読書記録も載せています。

消費動向調査のデータ分析1 - 男性が世帯主と女性が世帯主で暮らし向きに違いがあるか?

いつものように、政府統計の総合窓口(www.e-stat.go.jp)を閲覧していたら、

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上の画像のように、消費動向調査という統計が新着でありました。

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毎月15日時点での今後の暮らし向きなどを調査しているようです。

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クリックしてデータを取得します。3月調査をクリックします。

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二人以上の世帯の消費者の意識のCSVファイルを見てみます。

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こういうファイルでした。調査世帯の数と暮らし向きが良くなる、やや良くなる、変らない、やや悪くなる、悪くなるの5段階の意識の比率の表でした。

このファイルを

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こういうように加工しました。これをR言語で分析しようと思います。

まずは、read.csv関数でデータを読み込みます。

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クロス表が並んであるファイルでしたので、クロス表ごとにTableで区別しています。Groupが回答世帯の世帯(主)の属性、Totalが世帯数、Best以下は良くなる、やや良くなる。変わらない、やや悪くなる、悪くなると回答した世帯数です。

まずは、男性が世帯主のところと女性が世帯主のところで暮らし向きに違いがあるか見てみましょう。

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まず、Table1だけのデータフレームを作成しました。これを少し加工してマトリックスにします。

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rownames関数をつかって行名を男性と女性にし、Group、Totalという不要の列を削除し、as.matrix関数でマトリックス型に変換しています。class関数でマトリックス型になっていることを確認しました。

barplot関数でグラフにしてみます。

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男性も女性もBest, Betterはあまりいないとわかります。

比率でみてみましょう。

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rowSums関数で行の値の合計になりますので、それを分母にして比率を計算します。

男性と女性でほとんど変わらないですね。

chisq.test関数で男性と女性に暮らし向きの回答に違いがあるかカイ二乗検定をしてみます。

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p-valueが0.5394と0.05よりも大きいですから、男性と女性で有意な差はないことになります。

男性が世帯主の世帯と女性が世帯主の世帯では、暮らし向きの意識に有意な差があるとは言えません。

今回は以上です。