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政府統計の総合窓口のデータや、OECDやUCIやのデータを使って、Rの練習をしています。ときどき、読書記録も載せています。

消費動向調査のデータ分析8 - 住宅ローンの有無や、持家か賃貸かで暮らし向きに違いがあるかどうか?

 

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 の続きです。

今回は住宅ローンの有無や持家・賃貸で暮らし向きに違いがあるかどうかを調べましょう。

はじめに必要なデータを抽出します。R言語のデータフレームのsubscriptsのテクニックを使います。

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この表から、ローン有り、ローン無しだけにします。matrix関数でマトリックスを作り、rownames関数で行の名前を、colnames関数で列の名前を設定します。

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ローン有りの世帯のほうがGoodが多いですね。

割合で表示します。rouSums関数で行ごとの合計値を算出して分母にします。round関数で小数点以下2桁だけにしました。

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ローン有りのGoodの比率は4.6%に対して、ローン無しのほうは1.59%です。

グラフで視覚化します。barplot関数を使います。

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カイ2乗検定をします。chisq.test関数を使います。

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p-valueが3.345e-09と0.05よりも小さいですから、ローンの有無と暮らし向きは関連性があります。

残差調整済みマトリックスを見てみます。$stdresで呼び出します。

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ローンの有り無しとGoodは有意な関連性があることがわかりました。
ローンのある世帯のほうが暮らし向きがいいのですね。

 

次は、持家か賃貸かで暮らし向きに違いがあるかどうかを調べます。

まずはデータを用意します。

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割合で表示してみます。

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あまり、差があるようには見えないですね。

カイ2乗検定で確かめます。

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p-valueが0.0065と0.05よりも(わずかですが)大きいので、有意差はありません。

持家か賃貸かでは暮らし向きに違いは無いようです。

今回は以上です。