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政府統計の総合窓口のデータや、OECDやUCIやのデータを使って、Rの練習をしています。ときどき、読書記録も載せています。

都道府県別のエンゲル係数のデータの分析2 - R言語で各変数のヒストグラムを描く。調査年による違いがあるとは言えないことをANOVA分析で確認する。

 

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 の続きです。

今回は、各変数のヒストグラムを描いて、データの分布形状を確かめます。

まずはengel: エンゲル係数からです。

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少し右側の裾野が広い分布です。

year: 調査年別でもみておきます。

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調査年は2005, 2006, 2007年です。目立った違いはないようです。aov関数でANOVA分析をしてみます。

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p値は0.757ですのでyearによってengelに違いがあるとはいえないです。

つぎに、gdp_pop: 1人当たりの県内総生産額(平成17年基準)【百万円】のヒストグラムを描きます。

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右端に離れ小島のようにデータがありますね。おそらく東京都でしょう。

対数変換してみましょう。

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対数変換したほうが、右はしの離れ小島が少し大多数のグループと接近しましたね。

対数変換した値でyear別にヒストグラムを描いてみます。

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log_gdp_pop: 対数変換した1人当たりの県内総生産額もyearによる違いはないようですね。ANOVA分析で確認します。

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p値が0.842です。yearによる違いはありませんね。

続いて、mf: 男女比率のヒストグラムをみてみます。

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左右のかたよりはlog_gdp_popのようにはないです。

year別のヒストグラムをみてみます。

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mfもyearによる違いはないようですね。ANOVA分析で確認します。

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p値は0.989です。mfはyearによる違いはありません。

working: 15~64歳の人口割合【%】のヒストグラムを描きます。

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二つの山頂がある形ですかね。

year別のヒストグラムを描きます。

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workingもyearによる違いはあるとは言えなさそうです。ANOVA分析で確認します。

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p値は0.344なのでworkingもyearによる違いはありません。

まあ、2005、2006、2007という連続した3年間ですからどの変数も年による違いはないですよね。

前回、確認していなかった、各変数の標準偏差と変動係数を確認しておきます。

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変動係数は標準偏差/平均値です。

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変動係数でみると、gdp_popが一番変動の度合いが大きいですね。workingが一番ちいさいです。

今回は以上です。

次回は、

 

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