Rで何かをしたり、読書をするブログ

政府統計の総合窓口のデータや、OECDやUCIやのデータを使って、Rの練習をしています。ときどき、読書記録も載せています。

読書記録 - 「戦争はいかに終結したか 二度の大戦からベトナム、イラクまで」 千々和 泰明 著 (中公新書)

戦争は、優勢勢力側の「将来の危険」と「現在の犠牲」のどちらをより重視するか、というシーソーゲーム中で「紛争原因の根本的解決」か「妥協的和平」という相反する決着のどちらかに決まる、という切り口で第一次世界大戦、第二次世界大戦(ヨーロッパ戦線と太平洋戦線)、朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争、アフガニスタン戦争、イラク戦争の終わり方を解説しています。

「現在の犠牲」には兵士の死亡がありますが、10人、100人の犠牲は軽いものだと思ってしまうのが戦争の恐ろしさだと思いました。戦争を終わらせることを今から考えておく必要はありますが、それ以上に、戦争をはじめさせないかを考えるべきだと思いました。