Rで何かをしたり、読書をするブログ

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読書記録 - 「物語 フランス革命 バスチーユ陥落からナポレオン戴冠まで」 安達 正勝 著 中公新書

<<フランス革命は世界史の新しい時代を切り開いた輝かしい革命であり、フランス革命を抜きにして現代世界を考えることはできない>>

あとがきの冒頭で作者はこのように述べています。

実際、国民主権や、法の前の平等などの「自由、平等、友愛」の精神は現代社会の基本的な考えになっています。

革命の指導者がフランスだけでなく、極東の日本を含む世界中の国・地域にもこの考えを広めようとしていた、ということをはじめて知りました。

この本は事実を淡々と記述するというスタイルではなくて、ところどころに作者の考えが入ったり、いろいろな人物の評伝があったりして、一気に読みました。

ロラン夫人をはじめとして、いろいろな女性が革命の中で大きな役割を果たしていたことを知りました。それでも、女性の参政権が認められたのは20世紀になってから、という事実に何か大きなものを感じました。