楽毅は軍を率いても、自分一人での戦闘でも、行政でも超一級品の能力ですが、それでも使える君主、中山王が愚かなために中山国は滅んでいきます。この話は現代の日本の企業でも社長がダメなために、その下の重役、幹部、社員がいくら頑張っても会社は傾いてしまう、というようなことと同じだなと思いました。
中山国が滅んでいく、という大きな流れの中で、楽毅自身もその流れには抗うことができないということがわかっていて、それでも力の限り抗い、趙に戦いを挑む姿が、私の心に響きました。楽毅の一巻目の冒頭に「人がみごとに生きることは、むずかしいものだな。」と楽毅がつぶやいた言葉がこの二巻目でも大きなテーマのように思いました。
