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政府統計の総合窓口のデータや、OECDやUCIやのデータを使って、Rの練習をしています。ときどき、読書記録も載せています。

都道府県別の生活保護被保護実世帯数データの分析2 - R言語で世帯数の伸び率を計算。全体で10年間で1.5倍以上の伸び。埼玉県が一番の伸び率。

 

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 の続きです。

今回は、生活保護被保護世帯数の伸び率を計算してみようと思います。

まずは、全国合計の値を計算しましょう。

2006年度の世帯数の合計を計算します。

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107万8368世帯です。

2015年度も同じようにします。

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162万9754世帯です。1.5倍以上ですよ。。。私の想像以上に増えていました。

ちゃんと計算します。

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1.511315倍です。

それでは、都道府県別の伸び率を計算します。

まず、tapply関数を利用して、2006年度の都道府県別の世帯数のデータを作成します。

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idx <- df$year == "2006年度"

として2006年度ならTrue, そうでないならFalseの論理ベクトルを作っています。Hogo2006という名前のデータを作成しました。

同じように、2015年度のデータも作成します。

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Hogo2015というデータを作成しました。

それでは、伸び率を計算します。

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一番伸び率の小さいのは山口県で1.143倍です。すべての都道府県で生活保護を受けている世帯の数は増えているのですね。一番伸び率の大きいのは埼玉県で1.969倍です。約2倍も増えています。10年で2倍も増えるって凄いですね。

グラフにして伸び率の分布を見てみます。

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ヒストグラムの形状を見ると、山のピークが二つあることがわかります。

最後に次回以降の分析のために、前回計算した都道県別の平均値と今回計算した伸び率のデータを一つのデータフレームにまとめましょう。

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今回は以上です。