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政府統計の総合窓口のデータや、OECDやUCIやのデータを使って、Rの練習をしています。ときどき、読書記録も載せています。

都道府県別の建築物リフォーム・リニューアル調査のデータ分析8 - 前年の被説明変数値を含めての回帰分析すると、結果は全く違った結果になった。

UnsplashArham Jainが撮影した写真 

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の続きです。前回は、l_total: 建築物リフォーム・リニューアルの金額の自然対数値をl_shotoku23: 県民1人当たり所得とyear: 調査年度の2つの説明変数で回帰分析してみました。

今回は、前年度のl_totalも説明変数に加えて調査してみます。

まずは、分析のためのデータフレームを準備することからはじめます。

2018年度だけのデータフレームを作って、df_2018と名付けました。

2017年度だけのデータフレームを作って、df_2017と名付けました。

2016年度だけのデータフレームを作ってdf_2016と名付けました。

df_2017とdf_2016をinner_join()関数を使って結合しています。2016年度のl_totalの変数名をl_total_prevと変更しています。これは、2017年度から見たら、2017年のl_totalは前年度のl_totalだからです。このデータフレームをdf_2017_2016と名付けました。

同じようにして、df_2018とdf_2017を結合しました。

そして、この2つのデータフレームをrbind()関数で縦方向に結合します。

新しいdf_newというデータフレームができました。年度は、2017年度と2018年度だけです。2016年度は、前年度のl_totalがありませんので当然ですね。

これで、回帰分析のためのデータフレームが整いました。

回帰分析をlm()関数でやってみます。

summary()関数で回帰分析の結果をみてみます。

なんと、前年度のl_totalを説明変数に加えると、l_shotoku23はp値は0.164となりました。係数は0.41444ですが、統計的に有意とは言えないです。

回帰分析は、残差の2乗(=残差の分散)が説明変数と無関係、均一分散していないといけません。

確認してみます。

残差は、resid()関数で求めることができます。l_shotoku23, year, l_total_prevともに残差の2乗とは無関連なので、この回帰分析は問題ないです。

前回作成したmodel2でも残差の2乗が均一分散しているか確認しましょう。

model2はこのような、l_shotoku23とyearが説明変数でした。l_shotoku23の係数は4.0380で有意でした。

今回のモデルのreg1のl_shotoku23の係数は0.4ぐらいですから10倍も大きいですね。

model2も残差は、均一分散しているようです。

今回は以上です。

次回は、

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