Rで何かをしたり、読書をするブログ

政府統計の総合窓口のデータや、OECDやUCIやのデータを使って、Rの練習をしています。ときどき、読書記録も載せています。

景気ウォッチャー調査分析2 - 回答率と景況感に相関はあるのか?

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前回は、各地域によってアンケートの回答率に違いがあるかどうかを調べました。

その結果、中国地域の回答率100%は有意に全国平均より高く、四国、九州、沖縄は全国平均より有意に回答率が低いことがわかりました。これは、その地域の景況感に影響されているかもしれません。景気が良かったら、アンケートにも気持ちよく回答できるでしょうし、その反対に景気が悪かったら、アンケートに答える気にはならないかもしれないです。

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これが回答率です。

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これが景況感です。5月は、全国ベースで47.1と景況感の境目の50を下回り、こでで5か月連続で50以下です。この二つのデータをもとに、エクセルで以下のようなcsvファイルを作りました。

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沖縄だけが景況感が50を上回り54.0となっています。しかし、沖縄が一番回答率は低いです。景況感と回答率は関係なさそうですね。

R言語でこのcsvファイルを読み込みます。

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散布図を作成して、視覚化してみましょう。plot関数を使います。

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回答率と景況感は関係なさそうですね。

kendallの順位相関係数を求めてみましょう。cor.test関数を使います。

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tau が-0.03871048となっています。これが相関係数です。

p-value=0.8545 > 0.05 ですから、景況感と回答率は相関がないといえます。