読書記録
SDGs――危機の時代の羅針盤 (岩波新書) 作者:南 博,稲場 雅紀 岩波書店 Amazon この本を読んで思ったのは、 SDGs は現在の人間世界が直面している危機のカタログみたいなものだ、ということです。 17のゴールとして2030年までに達成しなければならない目標が…
日本の国会議員-政治改革後の限界と可能性 (中公新書, 2691) 作者:濱本 真輔 中央公論新社 Amazon 日本の国会議員の様子を各種サーベイや公表資料からまとめたもの。 国会議員が戦後から全体としてどのように変化してきているのかを、人材、選挙、政策形成、…
物理学はいかに創られたか〈上,下巻〉―初期の観念から相対性理論及び量子論への思想の発展 (1950年) (岩波新書) 作者:アインシュタイン,インフェルト Amazon 抽象的な話が多く、よくわからなかったが、下巻の最後のほうに 「私たちの理論的の構成によってこ…
ヘイト・スピーチとは何か (岩波新書) 作者:師岡 康子 岩波書店 Amazon この本が書かれたのは2013年11月なのでほぼ10年前です。 このときから日本がどのくらいヘイト・スピーチやマイノリティ、弱者に対する差別を少しでも無くすような施策をしてきたのだろ…
南極の氷に何が起きているか-気候変動と氷床の科学 (中公新書, 2672) 作者:杉山 慎 中央公論新社 Amazon 南極にある氷は、地球にある淡水の大部分だそうです。 そして、その氷が地球温暖化の影響で融けて少なくなってきているそうです。 ただ、南極の氷全体…
新型コロナと向き合う: 「かかりつけ医」からの提言 (岩波新書 新赤版 1900) 作者:横倉 義武 岩波書店 Amazon 著者は2012年から2020年6月まで日本医師会会長をしていました。 日本医師会からみた新型コロナの対応が第1章で時系列的に書かれていて、第2章でそ…
保守主義とは何か - 反フランス革命から現代日本まで (中公新書) 作者:宇野 重規 中央公論新社 Amazon 保守主義とは、進歩主義に対抗するもの。 現在は「進歩」に対して懐疑的な感情も多くなっているので、それに対応して保守主義も曖昧な感じになっている。…
中国名文選 (岩波新書) 作者:興膳 宏 岩波書店 Amazon 漢文の名文を12章で12人分紹介しています。 印象に残ったのは、この紹介された12人の多くが左遷されたり不遇なときを過ごしたことがあることです。
怨霊とは何か - 菅原道真・平将門・崇徳院 (中公新書) 作者:山田 雄司 中央公論新社 Amazon 怨霊とは死ぬときに深い怨念を抱いて死んで、現世の世界に祟りをもたらす存在です。 菅原道真・平将門・崇徳院が日本の三大怨霊だそうです。 崇徳院は知らなかった…
系外惑星と太陽系 (岩波新書) 作者:井田 茂 岩波書店 Amazon 私たちが住んでいる太陽系以外にある惑星を系外惑星と呼ぶそうです。 昔は、私たちの太陽系の地球は特別な星だと考えられていましたが、実際はそうでもなくて、地球と同じ大きさぐらいの惑星はか…
日本の先史時代-旧石器・縄文・弥生・古墳時代を読みなおす (中公新書 2654) 作者:藤尾 慎一郎 中央公論新社 Amazon 旧石器時代から、縄文時代、弥生時代、古墳時代へとどのように日本が移ってきたのかを説明しています。 これらの時代の区分が研究者によっ…
法医学者の使命 「人の死を生かす」ために (岩波新書 新赤版 1890) 作者:吉田 謙一 岩波書店 Amazon 60件ぐらいの法医学者が関わった死亡案件がこの本には載っています。 まず、思ったのは死亡原因を決めるはとても難しいことなんだ、ということと、 検察官…
高地文明―「もう一つの四大文明」の発見 (中公新書 2647) 作者:山本 紀夫 中央公論新社 Amazon 一般に知られている四大文明は、黄河文明、エジプト文明、インダス文明、メソポタミア文明の4つで、これらの文明は大河があることによって、穀類の大量栽培が可…
市民科学者として生きる (岩波新書) 作者:高木 仁三郎 岩波書店 Amazon 「プルトニウムの危険性を世界の人々に知らしめ、また情報公開を政府に迫って一定の成果を上げるなど、市民の立場に立った科学者」の高木仁三郎博士の自伝的な本です。
日本近現代史講義-成功と失敗の歴史に学ぶ (中公新書) 作者:山内昌之,細谷雄一 中央公論新社 Amazon 「歴史は無限の宝庫」これは、あとがきにある言葉です。 この無限の宝庫である歴史を活かすためには事実を正しく認識しなければなりません。 本書は2015年1…
花粉症と人類 (岩波新書 新赤版 1869) 作者:小塩 海平 発売日: 2021/02/22 メディア: 新書 花粉症は文明病というか人類が自然を乱開発して自然のバランスを崩した結果だと言える。 日本はスギ花粉症、アメリカはブタクサ花粉症、ヨーロッパはバラの花粉症な…
入門 人間の安全保障 増補版-恐怖と欠乏からの自由を求めて (中公新書 2195) 作者:長 有紀枝 発売日: 2021/01/18 メディア: 新書 人間の安全保障となんだろうか? 曖昧な概念だか、恐怖や欠乏から逃れたい、逃れる権利がある、ということかなと感じた。国や…
リスクの正体――不安の時代を生き抜くために (岩波新書) 作者:神里 達博 発売日: 2020/06/20 メディア: 新書 もともとは朝日新聞に連載されていたコラムのようです。 日本が遭遇した様々な出来事、私たちの安心安全が脅かされるような、についてのコラムです…
地域衰退 (岩波新書 新赤版 1864) 作者:宮崎 雅人 発売日: 2021/01/22 メディア: 新書 平成の大合併によって自治体の数は減ったが、それが地域の衰退の歯止めにになったとは言えないようだ。 農業でも農業法人を作って規模を大きくしてもあまりうまくいけな…
これならわかる コーポレートガバナンスの教科書 作者:松田 千恵子 発売日: 2015/08/11 メディア: Kindle版 コーポレートガバナンスとは、企業の舵取りを関係者間でいろいろと考えていこうよ、ということ。 そして、企業の舵取りというのは、普通は経営者に…
社会学 - わたしと世間 (中公新書) 作者:加藤 秀俊 発売日: 2018/04/18 メディア: 新書 社会学は、世間話だと第1章で述べていて、第2章で集団について、第3章でコミュニケーションについて、第4章で組織について、第5章で行動、第6章で自我、第7章で(社会学…
日本語の歴史 (岩波新書) 作者:山口 仲美 発売日: 2006/05/19 メディア: 新書 奈良時代、平安時代、鎌倉・室町時代、江戸時代、明治時代以後にわけて日本語がどのように変化してきたか、特に話し言葉と書き言葉のせめぎあいを一つの軸として書かれている。読…
金融政策入門 (岩波新書) 作者:湯本 雅士 発売日: 2013/10/19 メディア: 新書 中央銀行の金融政策は難しい。 本文は力不足で半分も理解できなかったが、あとがきにある筆者の原則はなるほどと思った。忘れないように、簡単に書いてみる。 1.これまで持って…
入門 公共政策学 - 社会問題を解決する「新しい知」 (中公新書) 作者:秋吉 貴雄 発売日: 2017/06/20 メディア: 新書 公共政策学は社会問題を解決するための学問で、政治学、法律学、経済学、社会学、心理学、環境科学、その他いろいろな学問を「社会問題を解…
心と脳-認知科学入門 (岩波新書) 作者:安西 祐一郎 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2015/01/01 メディア: Kindle版 この本の「はじめに」に以下の文章がありました。 「現代における最大の課題の一つは心と脳と社会を総合的に理解することであり、認知…
オスマン帝国-繁栄と衰亡の600年史 (中公新書) 作者:小笠原 弘幸 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2018/12/19 メディア: 新書 私の理解は間違っているかもしれないが、 オスマン帝国は600年もの間、ずっと男子の系統の一族が統治していた。その理由は…
ゲーム理論入門の入門 (岩波新書) 作者: 鎌田雄一郎 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2019/04/20 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る ゲーム理論入門の入門ということですが、難しかったです。 P37の図2-3のような図では、自分はよくわからなかっ…
科学技術の現代史-システム、リスク、イノベーション (中公新書 (2547)) 作者: 佐藤靖 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2019/06/18 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る 第二次世界大戦後の米国の科学技術の進歩の歩みが書いてある。 その時代…
現代社会はどこに向かうか――高原の見晴らしを切り開くこと (岩波新書) 作者: 見田宗介 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2018/06/21 メディア: 新書 この商品を含むブログ (6件) を見る 現代社会は、地球環境や資源の有限性に直面し人口増加率が低下・もし…
ウニはすごい バッタもすごい - デザインの生物学 (中公新書) 作者: 本川達雄 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2017/02/19 メディア: 新書 この商品を含むブログ (9件) を見る サンゴのような刺胞動物門、昆虫のような節足動物門、貝やタコ、イカのよ…